土用の禁忌

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こんにちは。

整体院ふくろうの森 受付担当の能勢です

今日もふくろうの森にいて感じたことを綴っていきます。

 

今日は5/2(木)。明日からまたゴールデンウィーク後半でお休みの方も多いのでは?
(ふくろうの森は5/3、4と臨時でオープンしています。まだ予約の空き時間少しあります♪)

 

カレンダーを見ていて5/5は端午の節句だな。と思っていたらその隣に立夏とあってビックリ!そうか。もう暦の上では夏なのですな。と季節がビュンビュン過ぎ去っていくことに愕然としながらいる私です。

立夏となれば、4/16から5/4までとされていた春の土用の期間が明けます。

 

先日、春の養生は肝臓が要。酸っぱいものが良いですぞ♪と投稿したばかりのように感じます。それも四月の初めころの投稿でした。そして土用についても本当は投稿しようと思っていたのですが、ちょっと躊躇していてそのままもうすぐ立夏の候。

 

土用についての投稿を躊躇していたわけ それは土用の期間は昔から土を動かしてはいけないと言われているらしく。それなのに私はといえば間に合ってない畑作業をよーしやるぞ!と腕まくりしていたときだったので心底がっくり。土用なんていらぬー!とぼやいていたからなのです。

いろんなサイトを調べて“うそ”と言ってくれ。迷信といってくれ。と激しく動揺したのでした。調べるとこの時期に土を動かすとどうも土の神様の怒りに触れるとのこと。そして土を動かすとは 田畑などの農作業、ガーデニングや土木作業、ひいては結婚、結納、開業、引っ越し、リフォームなどなどやってはならぬことが目白押し。こんなこと知らなきゃよかったよ!と調べながらに思ったのでした。土の神様の怒りって???この科学の現代にそんな理由じゃ納得しないよ!と

 

それでも昔からある土用の期間。そこには神様が怒るだけではない理由もきっとあるのではないかしら?とも思って少し冷静になってみました。

土用といえば四季の変わり目の立春、立夏、立秋、立冬の直前にそれぞれ18日間ずつ。一年に72日間ほどある期間。土用は東洋の五行思想(5つの性質、木火土金水)に基づく考え方だそうで 

春は木の気。夏は火の気、秋は金の気、冬は水の気。とそれぞれに木火金水とそれぞれの季節の性質をもっています。そして土の気は四季が次の季節に移っていくときの季節の変わるときにいわば急激な変化、大きな変化の摩擦を避けるための緩衝材的に存在しているというのです。そのために土用は四季の特性というよりはその移り変わりのエネルギーの働いている期間のことを指すそうなのです。

 

土の季節だから大いに土に触れたらいいじゃないかと私は思いました。アーシングとかいうじゃないか??と。

ところがそうではなく

 

『土の力はどっしりとしていて変化のない時にこそ発揮される』

 

 

土の気というのは土に蒔かれた種が発芽して育つことから『変化を促し、保護する働きがある』とされているそう。土が土の性質、働きに専念するためにそっとそのまままにしておくことが必要というのです。

 

 

しびれてしまいました。

納得とともに 動きがあるからこそ力が産まれる。エネルギーがある。と動物的に考えてしまっていた私でしたが 土の性質は“どっしりと。”なんだな。

 

そしてそれが土を動かしてはいけないという土用の過ごし方につながる。

 

それは実は理にかなっていて、特に春は朝も明るくなるのが早くなるし、日も長くなるせっせと畑作業、庭仕事に外に出て精を出したい季節だけれど、根を詰め過ぎたらやっぱり体の不調につながる。季節の変わり目の気温の上下の激しい時分はとくに。あらかじめ土用の期間を把握しておいて土用までには作業をひと段落させる。と予定を立てておくと自分自身の体にとってもスムーズに季節を移ろっていけるだろうなと感じました。

 

調べたら土用の期間にも土を触っても良い日にち(間日)もあるそうで、季節の移り変わりはなにはともあれ無理せずぼちぼちいこうかということなんだなと感じました。

 

調べれば調べるほど面白かった土用です。

土を触ってはいけないという土用の禁忌は守れず、夏の土用はきっと!の私。

ちなみに夏の土用は7/19㈮から8/6(火)までです。

 

土用の期間は暴飲暴食をさけて養生を心がけることやな。とは院長の言葉。

連休中 おいしいビール日和になりそうですがほどほどにしようと思います。